グレートジャイアントフーズ(GGF)グループは、「持続可能性(サステナビリティ)」を事業の中核に据え、インドネシア・ランプン州と東ジャワ州に広がる約3万ヘクタールの農地で、植付から収穫、加工、流通までを一貫して手がける統合型の食品事業を展開しています。1万人を超える人々が関わるこのバリューチェーンは、「Better Food, Better World(良い食物、良い世界)」を掲げ、人にも環境にもより健康的な世界づくりを目指しています。

廃棄物を資源に変える「循環型」の取り組み

GGFが重視するのは、廃棄物を出さずに資源として循環させる「クローズループ循環経済」です。その象徴が、2012年に稼働を開始したバイオガスプラント(Waste to Energy プログラム)。農業・加工で生じる排水からバイオガスを生成し、石炭の使用量を8〜9%削減しています。温室効果ガス(GHG)排出の削減と、化石燃料に頼らない再生可能エネルギーの確保を同時に進める取り組みで、国連・京都議定書のCDMプロジェクトとして2012年11月にUNFCCCにも登録されました。さらに「フード・エステート」の考え方を取り入れることで、1日あたり約7,000トンのCO₂排出削減につなげています。

GGFのゼロウェイスト循環図
GGFの「ゼロウェイスト」循環図。栽培(①)から生鮮・加工(②③)へ、加工で生じる副産物(④)を畜産(⑤)やバイオガス・エネルギー(⑥)、有機肥料(⑥)として活用し、再び土へ還す——資源を捨てずに循環させる流れを示しています。
出典:Gunung Sewu Group

土・水・生きものを守る農法

持続可能な農業は、農業のやり方そのものを変えることから始まります。GGFでは、バイオ肥料や有機肥料で土壌の生物学的・物理的な質を高め、収穫後の植物バイオマスを土に還す「土壌保全」を実践。生物学的・有機的な害虫管理(総合的有害生物管理/IPM)や精密農業を取り入れ、環境への負荷物質を減らしながら、水資源の確保と生物多様性の保全を進めています。川沿いに竹を植えて土壌の侵食を防ぐなど、自然の力を生かした工夫も各所に見られます。「より少ない(あるいは同じ)投入で、より多くの収穫を」——これがGGFの目指す農業の姿です。

地域とともに成長する

サステナビリティは環境だけの話ではありません。GGFは事業所周辺で約3万人の雇用を生み出し、地域のコミュニティとともに18の中小事業者(SME)を支援。連携先の収入は最低賃金の約2倍に達しています。地域との協働プログラムによって、月あたり約4.6トンのCO₂e削減も実現しました。また「農民能力向上プログラム(CSV)」では、伝統的な農家に栽培技術・設備・流通経路を提供し、GGFが製品を買い取ることで事業の多角化と安定を後押し。これまでに現地で400名を超える農家が参加し、生活の向上につながっています。

これからのビジョン

GGFは2018年からGRI基準に沿ったサステナビリティレポートを発行し、「コミュニティとともに持続的に成長する」「持続可能な生活のための循環型経済」をテーマに歩みを重ねてきました。グリーン製品を通じた「廃棄物ゼロ」を目指し、人と地球にやさしい自然循環型の農業を、これからも追求していきます。